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ハーレーの馬力とトルク。違いをしっかり知っているか?

ハーレーダビッドソンのスペック表にもある、馬力とトルクの意味はご存知だろうか。
トルクはクランクシャフトが回ろうとする力そのもののことだ。
馬力は、このトルクを利用して一定時間中に行う仕事量のことを指す。

ピストンが一番下がった時のビストント面の位置を下死点、一番上がった時の位置を上死点という。
上死点から下死点までの長さ、つまリビストンが動く距離を「ストローク」と呼ぶ。

排気量は、エンジンが混合気を一度に吸い込むことのできる体積のことだ。
ストローク×シリンダーの断面積=排気量になる。

シリンダーの内径を「ボア」と呼び、ボアに対するストロークの比率をボア・ストローク比という。
ストロークに対してボアが短いものをショート・ストローク、長いものを回ング・ストローク、ボアとストロークが等しいものをスクエア・ストロークと呼ぶ。
一般的にショート・ストロークは高回転・馬力型、ロング・ストロークはトリレク型のエンジン特性になる。
ハーレーダビッドソンンのエンジンは、ロングストロークのエンジンだ。

トルクとは、クランク・シャフトが回ろうとする力、つまり、1回1回の爆発の強さだ。
これに対し馬カ(パワー、出力)とは、一定時間中にエンジンが行う仕事の量を指す。
つまり、仮にハーレーダビッドソンのバイクのクランクが10のトルクで1回転する間に、国産のバイクのクランクが1のトルクで10回転したとしたら、両者の馬力は同じになる。

ハーレーダビッドソンのエンジンは、ボアよりもストロークが長いロング・ストロークなので、あまり回転数が上がらない代わりに1回の爆発ごとに発生する力が大きいトルク重視型。
低中速、つまりアイドリング時からスロットルをそれほど開いていなくて、エンジンの回転数が低い時でも、ハーレーダビッドソンはぐいぐいと押し出すような加速感洲味わえる。
これが低中速のトルク感で、ハーレーダビッドソンの最大の魅力だ。
一方、馬力重視型のエンジンでは、回転数が低い状態での加速感は乏しいが、スロットルを開けて回転数が上がると大きな加速を生む。
低速時と高速時の落差が激しいものは、俗に「ピーキー」なエンジンと表現される。
エンジン回転数は1分間にクランク・シャフト何回転するかを示す数値で、単位はrpmである。

ハーレーダビッドソンは2気筒だから排気量を増やすと、1気筒当たりのストローク、つまりピストンが上下する距離が相当長くなる。
するとテコの原理でクランクシャフトを回す力(トルク)が大きくなる。
回転数は上げにくいが、代わりに、下からのトルクが出るのだ。

ストロークが長いと、大きな上下のバイブレーションが発生するが、ハーレーダビッドソンは重いフライホイールを用いることによって、一発一発の強い回転脈動を低く安定させている。
だからあの低速からの力強さと安定感かぜあるのだ。

ハーレーダビッドソンのカタログには馬力が載っていない。
多気筒の国産車などは、一発の回転力が小さい代わりに、たくさん回すことで量を稼いでいる。
2気筒では考えられないくらいの高回転まで回すことができるから、最終的な馬力、つまり最高速度はその方が出る。
トルクのあるバイクは、最高速度は馬力型のバイクに劣るものの、押し出すような力強い加速感が味わえるのが魅力だ。
ハーレーダビッドソンは最高速度を目的としたバイクではない。空気抵抗の大きいスタイリングも同様だ。
だからハーレーダビッドソンンのバイクに対して、出力をとやかく言うのはナンセンスなのだ。

ハーレーダビッドソンンのエンジンの魅力は、ロングストロークのエンジンだということばかりではない。
ハーレーダビッドソンのエンジンは、二つのシリンダーを進行方向に対して縦に並べている。
シリンダーとシリンダーの間の角度が45度に開いたVツインだ。
そして二つのビストンが1本のクランクシャフトを共有している。

このハーレーダビッドソンのエンジンのレイアウトは、同じ大排気量の2気筒でもBMWの様な水平対向もあれば、昔のトライアンフのような並列型もある。

ハーレーダビッドソンの∨ツインは、超巨大な単気筒を二つに分けているようなものだ。
前後のビストンにかかる爆発力が1本のクランクシャフトに伝えられる、1回1回の回転が伝わりまるで波のような加速フィーリングが生まれる。
国産の∨ツインなどでは、エンジンをスムーズに回すためにクランクシャフトを各シリンダーに配置ているものもあるが、それではハーレーダビッドソンのようなフィーリングは生まれてこない。
大排気量のVツインを選択した結果、ハーレーダビッドソンにはこうしたフィーリングが意図したわけではないのにたまたま生み出されたのだ。

 

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