ハーレーのマフラーを替える時に知っておくべきこと
ハーレーダビッドソンを買ってまずカスタムされるマフラー。
マフラー(エキゾーストシステム)には大きく分けて三つの役割がある。
・音量を下げる
・排気バルブから排出されたガスを、後方の安全な所へ導く
・排気効率を上げて、エンジン性能を向上させる
マフラー交換でパワーアップするのは3番目の役割があるからだ。
排気効率を上げられる理由は
排気ガスが出てくる際には慣性の法則が働いて、エンジン内に残ったガスを吸い出して、新しい混合気を吸い込もうとする。
この仕事はもちろんピストンがメインでやっているが、マフラーはその手助けをしている。
不要な排ガスがいつまでも残っていると、熱が残ったままになって効率が悪いし、オーバーヒートしやすくもなる。
ガス交換を速やかにすれば、工ンジンの性能は上がる。
マフラーにもいろいろな形のものがある。
パナヘッドややナックルヘッドのころのマフラーは、ハーレーダビッドソンに限らず、マフラーによって排気効率を変化させたり、サイレンサーによって消音するというシステムが現在ほどは確立されていなかった。
そうしたシステムが導入されたのは、ハーレーダビッドソンでは70年代の後半になってからだ。
現在のマフラーは太さ、長さ、形、構造など、細かく考えられている。
排気ガスはらせんを描きながら一方向へ流れる。マフラーはぶつかり合う所を少なくして、スムーズに流れるように設計されているのだ。
マフラーは排気ガスを出やすくして、排気効率を上げる。
ただ、排気ガスがよく抜けるマフラーほど、いいマフラーというわけではない。
直管マフラーのような抵抗が少なすぎで排気慣性が大いマフラーだと、低中速時では混合気が燃え切らないうちに出てきてしまうのだ。
直管マフラーをつけていてそのような状態なっているとトルクが出ないし、燃費も落ちる。
それに一酸化炭素や炭化水素といった有毒物質を沢山だしてしまう。
直管ほどではないにしても、ほとんどの社外のマフラーは、排気効率を上げるためにノーマルよりは抜けがいい。
ノーマルのキャブレターのセッティングでは混合気が薄いのに、さらに薄くなってしまうのだ。
人間に例えれば、食事を十分に取らないでいて、なおかつおなかを下し
ハーレーダビッドソンに乗っていると必ずといって良いほど、マフラーを交換している場合が多い。
ノーマルマフラーだと仲間からなぜ変えないのかと非難に近い声をかけられることもある。(私の場合ありました。(^^;)
ノーマルマフラーは、さまざまな規制がある中で、可能な範囲の性能をたたき出している。
マフラーだけ変えても、バランスを崩すことになるのだ。
理想的なマフラーはチューニングをバランスよくした上で、エンジンが要求する排気抵抗に適しているもだ。
当然だがマフラーの音が大きいほど力が出ているというわけじゃない。
エンジンで発生するすべてのエネルギーのうち、実際に動力エネルギーになるのは実はほんの30%弱。
残りの70%強は、熱、そして振動や音という形になってロスしている。
音も、エネルギーの一つだ。
音も熱も振動もないバイクは効率は良いがつまらないだろう。
やはりバランスが大切なのだ。
