オイルクーラーではオーバーヒートを防げない
ハーレーダビッドソンのエンジンはほとんどの車種が空冷だ。
オイルクーラーはオーバーヒートを防ぐことにはならない、と言うことは注意が必要だ。
オイルにはエンジンの冷却作用があるが、エンジンをオイルだけで冷やしている訳ではない。
冷やす仕組み自体は同じだが、オイルクーラーは水冷や油冷のラジエーターのようなものではない。
ハーレーダビッドソンのエンジンはレボリューシ∃ンを除いて空冷工ンジンだから、基本的に風でしか冷えないのだ。
ハーレーダビッドソンがオーバーヒートをおこすのは後ろのシリンダーより前のシリンダー。
ハーレーダビッドソンは前のシリンダーが焼き付きやすいのだ。
後ろ側のシリンダーは風が当たらないから冷えないが、実際に焼き付きやすいのは前のシリンダーなのだ。
これは、45度の∨ツインの構造上、どうしても前のシリンダーの後ろ側に、オイルが十分にかからないからだ。
オイルクーラーを設置することによって、シリンダーに風が当たらなくなっては逆効果だから取り付け場所も重要だ。
オイルを冷やしても、エンジンは冷えないが、オイルがシリンダー内壁に十分にかからなくなると、ピストンとシリンダーの摩擦が増し、またオイルによってピストンの熱をシリンダーを通じて外へ逃がす作用が少なくなるのだ。
だからオイルクーラーはオイルが熱せられて性能が落ちてしまうことを防ぎ、エンジンを保護する。
オイルクーラーを付けれは、オイルの劣化を軽減するためには有効だ。
オイルクーラーの目的は、オイル自体の劣化を防ぐことなのだ。
熱くなったエンジン内で、エンジンオイルの温度が200度近くになってしまうと、もともと配合されている添加剤に異常を来して、性能を発揮できなくなる。
それを防ぐために、オイルの温度を下げるのだ。
油温計を付けていても、オーバーヒートになりそうかどうかの判断はできない。
多少の目安にはなるが、オイルの温度=ピストンの温度ではないかだ。
油温計は、オイルの状態や性能を知るためのもので、決して無意味なものではないが、油温計の数値から判断するには経験と知識が必要だ。
オイルクーラーはオーバーヒートそのものを根本的に防ぐ力はないが、オーバーヒートになりそうな状況下でオイルの劣化を少なくできる。
オイルクーラーを付けるのも意味があるが、オイル交換をこまめにすることはもっと重要だ。