ハーレーの手っ取り早いパワーアップ
ハーレーダビッドソンの楽しさの1つはカスタムチューンにある。
それは自分だけにぴったりあった世界にたった1台だけの、自分のハーレーを作る楽しさだ。
自分のハーレーに求める特性に応じててパーツの組み合わせを選択することも大切なことだ。
ボアアップ、というのは、エンジンのシリンダーの内径を大きくすること。
シリンダーの内径を増やすことは、排気量を大きくするってこと。
それによってパワーアップするカスタムチューンだ。
ハーレーのエンジン自体を元から大きくしてしまうのがボアアップ。
エンジンのパワーは、一度にどれだけ多くのガソリンと空気を吸い込んで、それをいかに正確に燃やせるかにかかっている。
だからエンジンの排気量をアップすることは、パワー・アップでは最も根本的な方法で、同時に最も手っ取り早いやり方だ。
排気量はシリンダーの容積のことだから、エンジンの排気量を増やすなら、シリンダーの容積を大きくすれば良い。
だから内径だけではなく、高さを増やしても同じように排気量もアップできる。
しかし、排気量は同じでも、力の出方は同じにはならない。
ボアとストロークを比較して、ボアよりもストロークが短いエンジンをショートストローク・エンジン、ボアよりもストロークが長いとロングストローク・エンジンという。
今の一般的なオートパイのエンジンは、ほとんどがショ―トストロークだ。
ショートストロークの場合、1回の爆発ことにビストンが上下に移動する距離が短い。
1回当たりのクランクを回す力は小さく、だからパワーのロスが少なくて、高回転にもっていきやすい。
低速のトルク感が比較的弱い代わりに、エンジンをガンガン回して力を稼ぐのだ。
ハーレーダビッドソンのエンジンは、昔からツインカム88まで、ずっとロングストローク・エンジンだ。
(ハーレーダビッドソンでもVロッドのレポリューションのエンジンは違う。)
ロング・ストローク・エンジンの場合は低回転時のトルクが大きく、粘りのある性格のエンジンになる。
ハーレーダビッドソンのエンジンがロングストロークなのは、重い車重を押し出す低速のトルクが必要だからだ。
ハーレーダビッドソンのエンジンをボアアップするということは、その十分にロングストロークなハーレーの粘るエンジンをさらにガンガン回して力を稼ぐことになる。
結果としてノーマルのハーレーダビッドソンと比べればショートスト□―ク寄りになる。
ただ、ボア・アップしたからといっても、急によく回るエンジンになるような極端な変化はしない。