ハーレーダビッドソンの3拍子、モジュールのカスタムチューン
ハーレーダビッドソンのエンジンのパフォーマンス向上を狙うためには、点火のタイミングをつかさどるモジュールもチューンしていることが前提になる、といっても良いだろう。
そもそも、モジュールは本来パフォーマンスを追求する目的で開発されたものだ。
ハーレーダビッドソン純正のノーマルモジュールは進角曲線のプログラムが固定されていて調整ができない。
進角曲線とはエンジン回転数の上昇に応じて点火時期を早めていく値のことだ。
これを調整するには調整可能なモジュールに交換するしかない。
ハーレーダビッドソンのノーマルのエンジンでは、バルブやカムの関係上、6000回転以上回ろうとしない。
だから、ただハーレーダビッドソン純正のノーマルのエンジンでモジュールを交換しても、そのメリットはリミッター解除ができる程度だ。
6000回転より少し上の、最後のひと絞りのためのものになる。
モジュールによるチューンは、ボアアップやカム交換などによって、圧縮比などエンジン特性も変わった場合、そのエンジンに一番適した点火系の進角曲線を探り出すために必要になってくる。
よく、モジュール交換して3拍子が出せるようにする場合がある。
点火時期を任意で設定できるモジュールなら、アイドリング時の点火タイミングを落とすことで、3拍子が出せるのだ。
しかし、本当はツインカム88の場合、3拍子が出せたからといって一概にいいこととはいえない。
3拍子自体はハーレーダビッドソンらしい良いサウンドだと思う。
問題になるのはハーレーダビッドソンらしい3拍子に調整することによってオイルポンプの油圧が極端に落ちてしまうことだ。
ツインカム88は、以前のエンジンよりも回転数が上げられるようになったので、オイルポンプもそれに合わせて、回転が上がった時にちようどいい油圧になるように設定されている。
だから3拍子が出るぐらいまでアイドリングを落とすと、その時の油圧は極端に落ちてしまうことになるのだ。
油圧が足りない場合、ピストンやロッカーまわりのエンジンオイルが減ってしまう。
つまりエンジンのオイルの足りない場所を傷める恐れがあるというわけだ。
エボリューションまでのオイルポンプは調整してオイルをまわすこともできた。
しかし、ツインカム88からはスポーツスターと同じシステムになっていて、調整することができない。
本当は3拍子を出すような使い方は、ハーレーダビッドソン社も推奨はしていないのだ。
ハーレーダビッドソン社製以外のイグニッションモジュールでツインカム88用はファイヤーボールHI-4TCがメジャーと言われている。
これらの製品のなかには、アメリカから入荷したままの状態で取り付けるとほとんどの車種で、速度計に誤差が発生してしまうものもある。
そんな時は車種別に速度計のキャリブレーション(設定)が必要だ。
車種と適正を注意してほしい。
しかし調整はできるのでツインカム88でも3拍子が出せるようになる。
独自のマルチスパーク方式で着火効率を向上させて、出力も向上する。
点火微調整ね任意にコントロール可能だから走りの特性を設定できる、ツインカム88の独立点火モジュールだ。