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ハーレーダビッドソンのデジタル進角とは

進角とは回転数に応じて、点火時期を早く進めることだ。
だからデジタル進角とはデジタルで回転数に応じて、点火時期を早く進めることだ。
進角の数値は、デジタル制御の場合はなめらかだ。
しかしガバナーの場合は早い遅いを繰り返しなから進めていく。

デジタル進角では、加速時の回転数をクランクの回転からだけじゃなくて、マニホールドの負圧に応じてもコントロールするようになっている。
だから、回転が上がると進角も速くなったままになってしまって微調整ができない。

アイドリングの時に3拍子が出ていても、アクセルを開けると普通のバイクのエンジン音のような連続音になってしまう。
これでは、完全な3拍子とはいえないだろう。

本来はアイドリング時と、低速時とは、それぞれ別々にプログラミングされたものが必要だ。
しかし、現状ではそのようなパーツはない。

昔のハーレーダビッドソンはデジタル進角ではなく機械式の進角装置だった。
79年までのショベルには、ガバナー方式の進角装置が採用されていた。
ガバナーは、回転とともにバネでつながれた二つの重りが遠心力で外側に広がることで、進角を自動調整する。
ガバナーの場合、遠心力によって作動するため、1回の爆発の過程で、点火時期がかわる。

エンジンの回転が早くなっていく過程でも、その中でも変化を繰り返しているのだ。
それがハーレーダビッドソンの∨ツインエンジン独特の音を出していたのだ。
エンジンの回転を上げても速い遅いを繰り返す不等間爆発の動きに合っているのだ。

これは高速回転型のエンジンには向かない。機械的だからだ。
さらに機械的ゆえに電子制御と違ってメンテナンスフリーではない。
そのためエボリューション以降のハーレーダビッドソでは採用されなくなってしまったのだ。

しかしエボリューションは、ガバナー方式に換えることができる。
ツインカム88の場合は、残念ながらできないのだ。
ハーレーダビッドソン社もそれをいいことであるとは考えていないようだ。

もちろんコンピュータ制御だから、プログラムをガバナーと同じような点火タイミングにすればガバナーの進角を再現することは可能だ。

デジタル進角のメリットは多い。
低速から高速までスムーズな乗り味が出せて同じ出力なら燃費が良くなる。
エンジンの振動が少なくなり、・エンジン温度が低くなり、エンジンの耐久性が上がる。
エンジンも出力向上する。
カム・ピストン等の交換時のセッティングが容易になる。

ガバナーの進角の進め方はハーレーダビッドソンの味としてはいい。
しかし、現実的にはわざわざ旧式の装置を再現する意味は無く、「ハーレーダビッドソンの味」を求めるなら旧車を求めるしかない。

ハーレーダビッドソン純正以外で探してもパーツはなかなか無いようだ。

 

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