ハーレーダビットソンの選び方、スポーツスター偏
ハーレーダビットソンの選び方、スポーツスター偏
ハーレーダビットソン・スポーツスターは50年もの間、ハーレーダビットソンの変わらない部分を頑なに守り、進化すべきところは改善し、成長を遂げた伝統あるモデルである。ある意味ではもっともハーレーの伝統を守り続けているモデル、それがスポーツスターなのである。
スポーツスターに興味を持った時、一番の悩みは「883シリーズと1200シリーズ、どちらを選べばいいのか」。
スポーツスター1200シリーズとスポーツスター883シリーズの違いは排気量だけではなく、ブレーキやメッキパーツなど、その装備にもいくつかの違いがある。
もちろん、スポーツスター1200シリーズはスポーツスター883に比べるとトルクが上がっており、余裕のある走りを楽しめる。
高速を使用したロングツーリングが多い場合や、一緒に走る仲間にビックツイン乗りが多い場合はスポーツスター1200シリーズを選んだ方が快適と考えることもできる。
扱いやすさと伝統ではスポーツスター883シリーズを選択したくなるだろう。
スポーツスターは単に排気量だけでなく、仕様の違いからモデルを選ぶことも検討したほうが良いだろう。
「スポーツスターはビックツインのスケールダウン版」ではない。
たしかに以前は、ビックツインに比べ「小回りの利く、街乗りのハーレーダビットソン」と見られがちな面もあった。
しかし、2004年式以降はラバーマウントが採用され、長距離の快適性が向上しツーリングバイクとしても楽しめるようになってる。
スポーツスター883シリーズは、1957年にスポーツスターが登場したときから続く伝統的な排気量を頑なに守っている。
50年近くに渡ってハーレーのラインナップに存在し続けるのがスポーツスターの883ccという排気量だ。
伝統を引き継ぎ進化し続けているのである。
サイドバルブから受け継がれて来た4カムという機構はそのままに、あらゆるシーンで快適な走行ができるようになったのが現在のスポーツスターなのだ。
ラバーマウントが採用されたことでエンジンから伝わる不快な振動が軽減されている。
同時にミラーに伝わる振動も抑まり、高速走行中の後方の視認性も良くなった。
2004年式スポーツスターから新設計のフレームにエンジンがラバーマウント化され、さらに快適に走行性を高めた。
2004年以降のスポーツスターについては、他ファミリーほど大きな変化はない。
2007年モデルからは新しい機構、エンジンの燃焼効率や、始動性を大きく改善した「フューエルインジェクション」システムが採用されている。
従来はキャブレターで機械的にガス調整を行っていたものが、コンピューターによって細かく制御できるようになったのだ。
これで、冬の寒い日の朝など、これまでは始動性に悩むような環境下でもコンピューターがエンジンに最適なガスを調整し、送り込んでくれる。
車輌に跨ってから走り出すまで、面倒な手間をかけなくてもエンジンがかかり、走り出せば、スムーズにエンジンが吹け上がる気持ちよさ。
ハーレーダビットソンの楽しみはそのままに、ライダーに負担がかからないシステムだ。
インジェクション化されたことによりリアフェンダーにECM(コンピューター)が搭載され、シートベースの形状も変わっている。
年式違いのシートが合わなくなっているので古いモデルのシートを流用しようとする場合は注意が必要だ。
スポーツスターの場合、モデルによってタンク形状が違うのが特徴。
2007年までは末尾に“C”や“L”がつくモデルは大容量の17Lタンクが採用され、他モデルは12.5Lの小振りのタンクが採用されていた。
2008年モデルからはXL1200Rも17Lタンクが採用されている。
スポーツスター883シリーズ、スポーツスター1200シリーズ、どちらも楽しく走れるハーレーダビットソンである。
ある意味ではもっともハーレーダビットソンの伝統を守り続けているモデルであり、乗り味の楽しさと、歴史的な背景も含めて選ぶこともできるハーレーダビットソンである。